2015年10月14日水曜日

ていうか、僕の両親は、僕に才能が無いことをとっくに気づいているんだよね!だけど僕には何も言わないんだ!あーっ、僕って能無しのごくつぶし!!

◎ 日曜美術館の「忘れられた天才 五姓田義松」を見た。圧倒的だった。何でこういう画家が日本の美術史から忘れられるなんて事態が起こってしまうのか。アカデミズムってそういう事なのか、と思ったり。
  と同時に何か共鳴するものを感じもした。何故か義松氏の母親の名前が、自分の母を祖母や関西系の父方の親戚が呼んでた時の名前に、非常に近いからってのもあるんだけど・・・
  僕は・・・母親の写真はしょっちゅう撮るけれど、あまり絵は描かない。僕は絵も長年描いてきたけど、写真も長く撮ってきたので、表現方法としての信頼度がハーフハーフだからだ。ていうか、モデルが肉親だと、似ない時の試行錯誤が自分で許せなくなる。でもさすがに描きたいなと感じた。いやいつも描きたいとは思ってるんだが、僕が絵やアニメマンガ系の方では報われてないし、僕の両親はそろって僕がそっちの方面をやっているのを認めたがらない。だから僕もあまり両親を描かない。悪循環なんだけど、写真からでもいいので、描きたいとは思ってる。
  放送を見ながらなんか自分が小中学校の時クラスメイトの似顔絵を授業で描いた時の方向性とかを何故か思い出した。その先に進んでみるって可能性もあったんだろうね。(でも肖像画家が本当に生きづらい時代なので、それを即可能性と言えるかどうかは解らない。普通に考えれば僕的には宇宙人ヒーロー怪獣ロボットデザインとか、それにまつわる描画や造型の方が生きやすそうだし。でも恩師の成田氏が言ってた通り、「デザイナーは芸術家ではなく芸術的な職業」になってしまうんだよね、デザインを金銭に即換えるだけならば)
  義松氏の若き日のトレーニング用の変顔のデッサン画には本当ものすごく共鳴したし、その変顔絵を模写する諏訪氏の姿を見て、やはり共鳴する画描きは本当に多いんだろうなぁ・・・いや、諏訪氏は凄い画家なので・・・ていうか今回の放送で出てきた皆さんみんな五姓田氏に共鳴しているのが、見ていてすごく良かったです。
  (で、そのデッサン力っていうか、描画対象と真摯に向き合える技術力とか、向き合える人間愛の力が、クールジャパン系のCG絵師とかにはかなり欠けている・・・と思う。でももうそれは彼らの時代の流れなんだよね。僕もそうなのかもしれないけれど。まぁ絵を描くにしても立体作るにしても、「愛情を向ける対象とその気力がまだあるのは良い事だ」と思うしかない、僕的には。)
  僕は僕で頑張りたいなと思える、すごくいい放送でした。 (2015_10/13 22:31

◎ あと、日曜美術館の前週の回顧放送の解説ゲストで池田満寿夫さんが出てきてすごく嬉しかった。懐かしいっていうか、元気な姿が見れて本当に嬉しかった。なんかこの放送も見て色々勉強させてもらった気分。今って素晴らしい時代なのかもなと思った。 (10/13 22:37


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